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FSV3007 IQデータ出力ポイント数増加の原因

FSV3007でASCII Trace ExportするとIQ信号のサンプル数が倍になる問題があった.

結論は,Trace 設定で Detector を Sample に変更すると良い.


以下gemini との問答より引用

FSV3007で時間ドメインのIQ信号を100001ポイント測定し,ASCII Trace ExportでIQ信号をCSV ファイルにエクスポートしたところ,倍の200002ポイントのデータが出力された.なぜか?

Gemini Pro 3 回答:

ASCII Trace Exportを使用してエクスポートされたデータが、測定点数(100001ポイント)の2倍である200002ポイントになった理由は、トレースの検波モード(Detector)が AUTOPEAK(オートピーク) に設定されているためであると考えられます。

ご提示いただいたCSVファイル(20251123_IQ_nosig.CSV)のヘッダー情報からも、その設定が確認できます。

具体的な原因

  1. Detector(検波)設定がAUTOPEAKになっている

    • アップロードされたファイルのヘッダーに Detector,AUTOPEAK という記載があります。
    • Auto Peak 検波モードは、1つの測定ポイント(スイープポイント)に対して、その区間内の最大値(Max)と最小値(Min)の2つの値を保持・表示する仕組みです。これは、画面表示上で信号のピークを取りこぼさないための機能です。
    • その結果、トレースデータ(Trace Export)として出力する際も、1ポイントにつき2つの値(MaxとMin)が出力されるため、設定したポイント数(100001)の2倍である 200002ポイント のデータが出力されます。
  2. 「Trace Export」と「I/Q Export」の違い

    • ASCII Trace Export は、スペクトラムアナライザの「画面に表示されているトレース波形(処理後のデータ)」を出力する機能です。そのため、検波モード(Detector)の影響を受けます。
    • 一方、時間ドメインの純粋なIQデータ(1サンプルにつきIとQのペアが1つ)を取得したい場合は、通常「Trace Export」ではなく、「I/Q Export」(または Export I/Q Data)機能を使用します。

解決策(100001ポイントのデータを取得するには)

純粋な100001ポイントのIQ信号データを取得したい場合は、以下のいずれかの方法を推奨します。